SLに飽きた訳ではなく、むしろ日々ログインしております。
ただライター業が幸いなことに軌道に乗り始めちゃいまして、そうなると本来人との交流を何かを作ることで行っていた引込思案な者としては、そこに割ける時間の減少に伴い書き記すべきことが無くなってしまうのです。
ログインする目的は、相変わらず関東と関西で遠距離交流してます相方さんとの逢瀬のみな現状。
腹を抱えて笑うようなネタは有難い事にすっとこどっこいな彼のおかげで恵まれてはいるのですが、それは単純に普通の恋人同士の普通の出来事とし、大切にしておこうと思います。
さてそれでは何故珍しく更新しちゃってるのかと言いますと、別に聞きたかねえやってお方も居られることでしょうが勝手に喋らせて頂きますと、SecondLifeが住民に及ぼす恩恵のひとつ、音楽について考えたことがあり、それは今までもこれからも私を支える素敵な偶然であり、是非今もそこで過ごす方に話したいと思い立ったからなのです。
仕事が順調になれば、そこに己の力不足がかいまみえる機会も増えます。
お勤めしている時期だってそんなことはザラに御座いましたが、上司や部下が居ないフリーの物書きの場合責任は全て自分であり、クライアントに及ぼす影響等考えてしまうと、どんな理由を見繕ってもただの逃げ口上にしかならない言葉はそのまま私を殴りつけるのです。
どうしてまともな文章が出てこないのだろう陳腐でありきたりで嗚呼私はこんなものが書きたいんじゃないんだそこにあるものをあるがままに書きたいだけなのに、そんな風に腐りながら電波の波に流されておりますと、こんな島に辿り着きました。
世代的に高校時代はバンドブームにあたりまして、気の合う友達と組んで活動を楽しんでおりました。
とは言ってもプロ志向だったわけでも無い遊びの延長ですから、自らの技量と相談しつつ難易度の低い曲を選んでの練習と、チケットを他の友人に頼み込んで買って貰うしかないライブとか、そんなもんです。
ある日、ボーカルの彼女がスタジオにて、持ち込んだカセットテープをかけました。
これやりたいんだ
テンポもさほど速くはありませんし手の出ないようなテクニックを使ってる様子も無いその曲は誰もが一度は聞いたことのあるポピュラーなもので、メンバーの誰も否とは申しません。
しかし彼女は続けて言います。
耳コピーで、アレンジしてやりたいんだ
遊びの延長とは申せど学内では一番と言われるようになっていたせいでしょうか、可能だと踏んだボーカルの子にずっとやってみたかったんだと頼み込まれて、少なくとも当時から心の中におっさんが居る私はその様の可愛らしさに負けて応じてしまったのです。
ぶっちゃけ無理でした。
皆四苦八苦しましたが結局最後のライブには間に合わずじまいで、卒業と同時にそれぞれの望む進路に進む為に活動は停止。
ですが私はその後も、思い出したようにケースからギターを引っ張り出しては記憶を手繰って練習を暫く続けておりました。
いつかまた集まったとき、いつかまたあの頃のようにけらけらと笑いながら音を合わせたとき、もしかしたら同じ気持ちで忘れられなかったこの曲を完成出来るかもと。
反面わかっても居ました、集まったとしても皆既に大人で、誰かの結婚式とかそんなんで、近況報告やら思い出話をしながら飲むくらいでまたやろうなんてことにはならないだろうと。
ならば何故かと問われても明確な答えは出せません。
あやふやに言葉を並べることが許されるならば、友達であり仲間であると語る際、頭に『かつて』と付けたくなかったから、好きなことを好きな人達と好きに楽しんでいた時代をただ懐かしむだけでなく、終わってはいないのだ辛いこと逃げ出したいことがあった時それはそこに在るのだと後戻りしたらそれはそこに在るのだと、青臭いあがきだったように思います。
この島に留まってそんなことを思い出しておりますと、妙な悟りが開かれました。
うん今すんげえキツイ、毎日凹んでばっかり
でもこれ堪えてさ、そしたらもっと沢山のキツイことが堪えられるようになってさ
そんなんばっか繰り返しなのかもしんないけど
でもいつかいつかいつか、その先に行けるかもしんないじゃん
したらそこにはあるんだと思うよ
好きなことを好きな人達と好きに楽しんでやれる場所ってやつが
無いかもしんない、このご時世無いことのが多いのも知ってる
でもあるって思いたいじゃん、つか実際あの頃あったじゃん
楽しいばっかだったわけじゃなかったじゃん、結構泣いてばっかだったじゃん
でもちゃんとあったじゃん、だから楽しかったんじゃん
年食ってそんなことも忘れたかババアめ、ダセェ
今回はYoutubeでしたが、SecondLifeでも割と容易に音楽を楽しめるせいか、素敵な音楽に出逢えることがままあります。
その世界じゃぺーぺーの私のぶち当たった壁なんてまだまだ低く、現実世界には更なる困難は数多あり、それに負けそうになる何人もの人が仮想世界に気晴らしの為に訪れ、可愛いもの格好良いもの上質なもの笑えるもの、誰かが作った誰かが置いたそんな世界の中で何かを見つけて楽しくなって明日も頑張ろうとか独り言呟いて、数時間後迎えるであろう朝の為に床に就くのでしょう。
そのひとつとして、音楽の存在もなかなかどうして侮れませんよ。
ですので、提供する側の人。
興味無い他人のおしゃべり垂れ流しを強制的に再生させるの、やめてください。
未熟さに言い訳かまして自己満足のライブを繰り返すの、聞き苦しいです。
彷徨うアバターにはそれを動かす人間が居るのです、そこに心が篭っているかどうかくらいは判断出来るのです。
どれだけ拙くても、それが優しさから始まる音ならば。
2009年12月17日
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